「なぜ新規事業は成功しないのか」(大江建著)のメソッドを使って新規事業のコンサルティングをしています。

早稲田大学インキュベーションセンターからのIPO(リブセンス社)

2011年12月18日

 2011年12月7日にリブセンス社が東証マザーズに上場されました。

 この会社の創立者で、代表取締役社長の村上太一さんが25歳2か月で上場最年少記録を作りました。 
村上さんは、早稲田大学付属高校の時代に、早稲田大学の起業家支援のプロググムについて知り、大学在学中に起業するという考えを持って早稲田大学に入学してきました。
政経学部1年生の時に、大和証券寄付講座であるベンチャー起業家養成講座受講し、期末課題のビジネスプランコンテストで最優秀賞獲得しました。
事業内容は、インターネットを活用した人材ビジネスです。副賞として、インキュベーションセンターに1年間無料入室の権利が与えられました。
その後、卒業するまでインキュベーションセンターにとどまり、事業モデルを磨き、成功報酬型アルバイト人材マッチング事業モデルを固めて、株式会社リブセンスを設立しました。
2011年度には11億円の売り上げで、5億円近い営業利益の会社に成長し、創業6年目で上場を果たしました。
 
  わたくしが、早稲田大学のインキュベーションセンター長を引き受けていた、2006年から2010年の間に、推し進めた「教育と育成と研究」を推進するTeaching Incubation Centerのコンセプトの一つの成功例としてとらえています。
  大和証券グループの支援とインキュベーションセンターでの育成支援と本人の起業家精神なくしては、このような成功ベンチャーを作り出せないと確信しています。25歳の村上太一さんがこれから最低でも、45年間現役で頑張ってリブセンス社を日本の代表的企業になってもらいたいと願う次第です。
 
  村上太一さんの後輩が次から次へと輩出する仕組みとして、高校生時代の広い意味での起業家教育やキャリア教育を浸透させ、大学での起業家寮での生活と産学連携のインキュベーションセンターでの実践的な育成支援を大学が中心になって提供する仕組みを確立する必要があります。
  これができれば、日本独自の起業家輩出が可能になると確信しています。
 
村上さんの最新の記事は、
http://diamond.jp/articles/-/15331
にありますので、ぜひご覧下さい。